呼吸(*^_^*)

GW明け、千葉は曇り模様、気温も低く寒いくらいです(+_+)

連休中は夏日のような暑い日もありましたが、

またまた急に寒くなってしまい、身体もびっくりしちゃいますね。

さて、いきなり質問です。

当てはまる項目の数を数えてみてくださいね。

・朝、すっきり起きられない。

・低血圧、低体温に悩んでいる。

・夜、布団に入ってもなかなか眠れない。

・すぐにイライラして、八つ当たりしてしまう
ことがある。

・落ち込みやすく、傷付きやすいほうだ

・急にお腹が痛くなることがある。

・人に攻撃的になってしまうことがある。

・胃腸の病気などはないが、食欲がでない。

・身体を動かすのが億劫で、スポーツするのも面倒。

・人よりも痛みに弱いと思うことがある。

・気付くと猫背だと自分で思う事がある。

・同じ世代の人よりも自分は老けて見えると思う。

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※AEAJ機関誌 No86  P27 より抜粋

さあ、当てはまる項目どれくらいありましたか??

この項目はすべて「呼吸」が浅くなっている人の特徴です。 

当てはまる項目が多い人ほど日頃の呼吸が浅いという可能性があるともいえます。

「呼吸」って私達が生きていくために絶対に欠かせない事ですけど、無意識に行っているので、

自分の呼吸が浅いとか深いとかって普段分かりませんよね(・・?

しかし、上記のような症状が呼吸に関係しているとしたら、

「呼吸」はただ酸素を吸って二酸化炭素を吐いてというガス交換という

認識からもうちょっと踏み込んだ働きも認識していくことで

日常でのちょっとした不調にも対応できる場合があるかも

しれませんね(*^_^*)

最近は、呼吸の仕方でスリムな身体が作れる!!とか、

呼吸でお肌の調子を整えられる!!とかマインドフルネス瞑想とか

呼吸に関する情報も増えてきていますよね。

大事な場面、気持ちや頭がぐるぐるする時、「呼吸を整える」という事をやりませんか?

ここで、呼吸と連動しているともいえる自律神経について。

自分の意志ではコントロールできないのが自律神経ですが、

これは「交感神経」と「副交感神経」があります。

すっごく簡単に書きますと、私達が日中活動的に動いている時には

「交感神経」が優位になっています。

そして、夜というかゆっくりとお休みモードになっている時には

「副交感神経」が優位になっています。

心臓でいうと、心拍数が増えてドキドキする時は「交感神経」が働いており、

心拍数が減って落ち着いている時は副交感神経が働いています。

端折り過ぎですかね^^;

イメージとして捉えていただけたらと思います。

先ほど、呼吸と連動していると書きましたが、

浅い呼吸というのは吐いて吸っての早さも早くなりますよね。

この時、自律神経は「交感神経」が優位になっています。

身体や心の状態としましては興奮状態といいますか戦闘モードといいますか、

交感神経と副交感神経のバランスがとれている時は

アクティブモードとして特に問題はないのですが、

呼吸が浅く速い状態がずーっと続いていると緊張したり、イライラしたりと

感情的にも不安定になります。

それはなぜかといいますと、浅くて速い呼吸というのは、

交感神経のスイッチをずっと押している状態なので、

先ほどのアクティブモードを作るためのドーパミンやアドレナリンといった

ストレスや興奮状態を加速させる脳内物質が分泌されます。

そして、それらが出続けることによってさら交感神経を高ぶらせ

呼吸をもっと浅くし、ストレスもさらに溜まっていくという「負の連鎖」を

生み出すことで、イライラや不安など感情に不安定さがでてくるのです。

本来なら、交感神経だけでなく副交感神経とのバランスをとりながら

私達は健康を維持しているのですが、

今の時代、お日様とともに目覚めて、

お日様が沈んだらゆっくり休むというような生活はなかなか難しかったりしますし、

常に周りには情報が溢れていて夜になっても、家にいても外からの刺激って

とっぱらう事は出来ませんよね。電気もついていて明るいし、

テレビなどついていたら音も聞こえますし、それが刺激となり

いつの間にか、交感神経ばかりを働かせてしまっている事にもなかなか気付けませんよね。

そういう中で、身体も心も休みたい時にもどうしても

交感神経ばかりが優位な状態を作ってしまいがちです。

最初の方に質問しました項目の症状も、なぜそうなったのかな?と

振り返っても、まさか呼吸で!?とは思えませんよね。

なので、今の時代はもう「呼吸」に意識を向けて

時々は副交感神経も優位にさせてあげなければならない状態に

なっているのかもしれません。

では、どのようにして副交感神経のスイッチを入れたら

よいでしょうか。

交感神経が「浅くて速い呼吸」と連動するのに対して、

副交感神経は「深くてゆっくりとした呼吸」によってスイッチを入れることができます。

「深呼吸」というと、吸う方、吐く方、みなさんはどちらから始めますか?

ここで「深くてゆっくりとした呼吸」はまずは「吐く」から始めます。

息をゆっくり、そしてしっかりと吐き切ることから始めます。

そうすると、自然と吸う息も沢山身体の中に入っていくような呼吸の動きが

出てきます。

丹田(お腹のへその下のあたり)を使って息を吐き切り、お腹がグググ〜〜っとへこむ

のを感じ、吸う時にはどんどんお腹がふくらんでいく様子を感じてください。

そのようなお腹の動きを感じながら呼吸している事を意識するのがポイントです。

私はよく、寝る前の布団に仰向けになり、ひざを曲げた(立てた)

状態でお腹に手をあてて、お腹の動きを感じながら

やっておりますが、ゆっくり10回ほどやっていますと、

いつの間にか寝てしまっていたりします(笑)

そうして、ゆっくりと息を吐いていると脳内物質であるセロトニンが分泌されます。

セロトニンは、心をおだやかにしたり、ネガティブな気分を解消してくれたり、

まさしくリラックスモードにはかかせない働きをしてくれるのです。

夜になかなか寝付けないという時などはこのセロトニンの分泌が少ないと

考えることもできます。

日中に太陽の光を浴びるとセロトニンの分泌を促進される

ということも言われますよね。このセロトニンの分泌が

増すことで、睡眠を促すホルモンでもあるメラトニンの

分泌も増え睡眠効果が得られやすくなります。

呼吸を深くゆっくりしていくことで、自律神経のバランスをとったり

心を安定させてくれるという事が分かりましたか、他にも、

免疫力にアプローチしてくれたり、ストレスへの耐性を高めてくれるなど、

私達の生命維持から健康維持にまで働いてくれている「呼吸」の働き。

本当にいつも無意識に行っている「呼吸」ですが、

一日の中で、「呼吸」に意識をむける時間を少しでも持っていけたらいいですよね。

さらによりリラックスしながら呼吸に集中するために

「お気に入りの香り」など取り入れるのもいいですよね(^_^