触れる (*^_^*)
私、子どもの頃から
赤ちゃんを見ると抱っこしたくなるという
衝動が起るほど、赤ちゃん好きでした。
私が生まれ育った町は、会う人みんな知り合いな
くらいの小さな町でしたので、
ご近所さんに、赤ちゃんが産まれると
遊びに行っては、赤ちゃんのお世話を手伝うという(笑)
そして、そんな私の気持ちが伝わるのか、
お世話する赤ちゃんはすぐになついてくれて
それが私も嬉しくて嬉しくて(#^.^#)
自分も子どもなのに、赤ちゃんのお世話を
するという事をよくやっていました。(笑)
今でも赤ちゃんを見ると、その可愛さに
キュンキュンしてしまいますが、
さすがにいきなり抱っこさせてなんて
声かけると変なオバサンになっちゃいますので(笑)
微笑むだけにしています。
この私の赤ちゃん大好き現象。
自分の中でも不思議だったのです。
どうしてこんなに赤ちゃんが好きなのかなぁって。
もちろん赤ちゃんという存在自体が
愛おしいし私の母性もかなりくすぐられます。
赤ちゃんだけではなく小さな子どもと遊ぶのも
好きで、独学で保育士の資格も取りました。
でも、ただ赤ちゃんや子どもが好きっていうだけ
じゃないような感じがいつもありまして。
自分の子どもが産まれてから、
子育てが始まり、子ども時代のキャリア(笑)も役に
立ってくれましたが、やはり、初めての子育てというものは
なかなか自分一人ではハードなものだなぁ・・・と
感じる事が多々あり、いつも子育てと家事だけで
いっぱいいっぱい。ココロの余裕なんてない状態でした。
でもそんな中でも、やはりわが子を抱いていると
不思議と気持ちが落ち着く事に気付きました。
子どもの方も、赤ちゃんの頃から何かと敏感なところが
あり、常に私にくっついている状態でしたが(笑)
当時は、それがお互いに良い作用を生んでいたというか、
どんなにココロが折れそうになってもカラダが疲れていても
お互いに「触れ合う」事で、癒されていたように思います。
今のお仕事を始めてから
「触れる」という事がどういう事なのかという事を
お客様への施術からいつも学ばせていただくように
なり
なんだか、この、私の赤ちゃん好きがどこからきたのか
繋がった感覚がありました。
「触れる」 でした。
私達は生まれながらに、この触れる、触れられる事の心地よさを
知っているんだと思いました。人間だけじゃなく生き物すべて
そうなのかも知れませんね。
「タッチング」という言葉も最近は多く聞かれるようになりましたが、
ゆっくりと心地よい圧で撫でさするという行為は、脳を落ち着かせる
効果があるという事も分かってきました。
皮膚への刺激は、間接的に脳を刺激していることになるからです。
というのも、脳と皮膚、元をたどると私達が母親のお腹の中で
何度も何度も細胞分裂を繰り返していく過程で外肺葉、内肺葉、
中肺葉って現われますよね。(←理科とかで聞いたことあると思いますが)
脳と皮膚は2つともその外肺葉から生まれているのです。
「皮脳同根」とよく表現されますが、この言葉を
見るだけで、ああ~~ってなりませんか。(^◇^)
「肌で感じる」とか、よく使いますよね。
皮膚って人間の身体の一番外側にあって、いわば
私達の肉体の境界線というみかたもできますよね。
なので、相手に「触れる」という事は、
結構簡単じゃないっていうか、
「触れる」という行為には、
お互いの信頼関係みたいなものが含まれているというか。
お互いが「触れる、触れられる」事が出来た時に
お互いの境界線が少し溶けるような、そんなイメージを
持つ私です。
わが子が赤ちゃんだった時、赤ちゃんは生まれてすぐに
自我があるわけではないので、(自分が認識できていない、
身体は持っていてもどこまでが自分でどこからが他人なのか
分かっていません)ピタッとくっついている母親と
共同体である感覚でいるかも知れませんね。
なので、離れてしまうと不安になって泣いちゃうのかも。
って勝手に思ったりしています。
次第に自分と他人の区別がつくようになってきてから
どんどん「私」という自我がうまれてきます。
そうすると、自分の肉体である皮膚(境界線)も少しずつ
強くなっていきます。
赤ちゃんの時のように、いつも触れられる事が
出来なくなり母親としてはちょっぴり寂しいような
感覚になる出来事も出てきますよね。
しかしこの子どもの行動も、しっかりと母親の
愛情が伝わっている証だと思います。
ママから離れてもママはいつも私をみていてくれる
という安心感が、少しずつ子どもに1歩を踏み出す
勇気を与えているのだと思います。
ちなみに私が一番最初に、ちょっと寂しさを感じたのが、
年中だか、年長だった頃、いつも手をつないで
歩いていた事を卒業した時でした。
最初はショックにも似た寂しさがありましたが(笑)
「あ、もう一人でも大丈夫って思えるようになったんだね」
と私自身も子どもの成長を感じた瞬間でもありました。
子どもが大きくなるにつれて、「触れる」という事が
少しずつ消えていってしまう感覚がありました。
日本人ならではの考え方かも知れませんが、
親の方は、あまり甘やかしてはいけない
子どもの方は、あまり甘えちゃいけない
お互いが言葉にせずとも、なんだかそういう風に
勝手に思っている私達(笑)
そもそも触れる事が「甘えているとか甘やかしている」には
繋がらないんですけどね。
なんか勝手に思い込んでいるところがあったりして、
なんだか素直になれない・・・みたいな。
そんな私達親子なので(^^ゞ
うちの場合は「触れる」に
あえて意識してみた方がいいのかなぁなんて
思うようになりました。
身体の状態は、ただ筋肉の疲労や運動量だけではなくて、
不安や緊張などの心の状態も現われるものです。
だからこそ、「触れる」事で心も身体も緩めてあげる。
私達は生まれた時から、その作用を知っているので
その即効性はどんなセラピーにも勝るものなのかなって
思っています。
なんといっても、その場で自分の「手」で出来る訳ですので
こんなに簡単な事はありません。
今はちょうど新年度が始まり、
子どもも、大人も、みんな多少の
緊張状態でいることと思います。
筋肉を揉みほぐすとかそういう力の
かけかたではなく、
そっと心地よい圧でゆっくりと
背中をさすってあげたり、
ぎゅっとだっこしてあげたり、
是非、ご家族のみなさんで
「触れあい」の時間を沢山
楽しんでみられてください(*^_^*)
我が家のように
ご主人に「急になんだよ!!」と拒否られても
「まぁまぁまぁ・・・」と背中を
ゆっくりと上から下へとさすってあげてください。
もしかしたら、背中がカッチカチになってるかも
知れません。
「いつもありがとう」なんて言いながら
出来るといいですよね。←自分に言ってます(笑)
そして、その見返りに自分も倍の時間かけて
さすってもらいましょう!!!(^◇^)
という訳で
私の昔からの謎、赤ちゃん好きすぎる件。
おそらく、赤ちゃんはあの可愛らしい姿を
通して私に「触れる」事の大切さ(その感覚がもたらす
心地よさ)を思い出してね!!と教えてくれて
いたのかも!!という事に繋がりました(*^_^*)
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