子育てから自分と向き合う⑩
良かったらこれまでのシリーズ①~⑧もご覧下さい(^^♪
✿子育てから自分と向き合う① ✿子育てから自分と向き合う②
✿子育てから自分と向き合う③ ✿子育てから自分と向き合う④
✿子育てから自分と向き合う⑤ ✿子育てから自分と向き合う⑥
✿子育てから自分と向き合う⑦ ✿子育てから自分と向き合う⑧
✿子育てから自分と向き合う⑨
先日、高学年になった子どもから初めて「映画館で映画を観たい」
と言われ、嬉しさ半分、心配半分の私はドキドキしながら
子どもと一緒に映画館へ向かいました。
というのも、何かと人より敏感な特性のあるわが子。
これまで、何度か映画館に行った事はあるのですが、
その都度、映画館の暗さや音の大きさ、
スクリーンから飛び出してくるような
迫力のある画像に、耐えきれなくなり、
「怖い、怖い」と涙を流しては、
途中退場・・・・。
という結果になっていたからです。
最初に映画を観たのは、
保育園に通っていた頃。
お友達に誘われて、映画を観る事に
なりました。子どもが好きそうな
アニメだったと思います。
映画館に入るまでは、お友達と楽しそうに
遊んでいたり映画を観る事を楽しみに
という様子でしたので、私も特に気にすること
なく過ごしておりました。
上映時間も近づき、まだ少し電気もついている
劇場内へ入り席に着き、上映されるのを楽しみに
待っていたのですが、上映時間になり
部屋の照明が消えてスクリーンから映像が現われ
同時に大きな音が出てきた頃から、
子どもがしくしく泣き出しました。
私:「(・。・)?? どうしたの??」
子ども:「怖い・・・シクシク(/_;)」
私:「怖くない映画だよ??大丈夫だよ」
子ども「・・・・・(/_;)」
上映前のいろいろな広告や注意などの
映像が怖いのかなと思い、
本編が始まれば見入るだろうと思い、
しばらく様子をみていました。
そして、本編始まりました。
それでも、時々「怖い・・・(/_;)」と
訴えてくる子ども。
私も映画を観るのは好きなので、
せっかく始まったのに、もうちょっと観ようよ~
という思いと、
せっかくお友達が誘ってくれたのに、
途中で帰るのはなんだか悪いなぁ
という思いと、
なんで、この子はこんなに怖がるのかな~
という ??クエスチョンマーク
で、頭がいっぱいになり、
全然映画にも集中できず、
「怖い怖い(/_;)」とシクシク泣いている
子どもに少しイライラしながら、
友達に事情を話し、ごめんねと謝りながら
映画館を途中(もう最初の最初の方ですが(笑))
で出てきました。
その後、この子には映画館は刺激が強く感じて
しまうのかなぁと、もうちょっと大きくなったら
また観れるようになるかなぁなんて思い直し、
お友達に誘われた時は事情を話し、
行けない事をお伝えしていました。
子ども的には、部屋が暗いのと音が大きいのと
スクリーンの映像が迫力ありすぎる事が
怖いの原因のようでした。
それから数年たち、今度は夏休みに
いとこたちと映画を観に行こう!!という
話になり、本人もちょっと怖いけど、
もしかしたら大丈夫かも知れないと
チャレンジすることになりました。
その結果、
やはりまだ怖かったようで、
本編が始まって、しくしく泣き出して
しまいました。
映画館の暗さと本編のストーリー
展開(CGを駆使した迫力のある映像と
同時についてくる効果音など)
観ていてハラハラドキドキする臨場感に
耐えられなかったようでした。
私の方はというと、
さすがにもう数年経ち、
子どもも心も身体も成長したし、
別に怖い映画でもないし、大丈夫でしょう。
もしかしたら、またダメかも知れないけど
出来れば大丈夫であって欲しい
という願いもい込めていたので、(笑)
またまた、無理だと訴える子どもに
もう勘弁してよ~~と
一緒に観ていた姪っ子を一人にする
訳にもいかずに、
わが子には「目を閉じてていいから
もうちょっと頑張って」と我慢させていました。
途中で楽しく観られるようにならないかなぁと
様子を見ていたのですが、
なかなか立て直す事が出来ず、
しばらくしてからまたまた途中退場・・・・・(-_-;)
姪っ子を一人残し、劇場を出てから、
別な映画を見終わっていた妹に子どもを預け、
私はまた劇場に戻ったのですが、
もうこの出来事にイライラしてしまい、
なかなか映画に集中できずにおりました。(笑)
その時、私がなぜイライラしてしまったか
というと、
「なんで、いつも、みんなと同じように
出来ないんだろう??」
これに尽きます。
子育てを始めてから、
私の根底にはいつもこれがあって、
でも無意識の部分だったので、
それに気付くためには、
いつもこうして、子どもが
みんなと同じように出来ない事をして
気付かされるという
こんな事をずーっと繰り返しています(~_~;)
その度に、「あ、そうか。この子は
この子でいいんだ。みんなと同じように
できなくてもいいし、出来てもいいし」って
この映画館が怖いというのも、
克服しなきゃいけない事ではないし、
行けなくても生きていけるし、
大したことではないなぁと。
私的には、なんだか
みんなが楽しめる事をひとつ失っているようで
もったいないね~、映画面白いのに。
みたいな思いもあったりして、
この子にもそれを体感してもらいたい
ちょくちょく親子で映画なんか観れたらいいな
という思いが強く余計にイライラしたのかな
とも、今となっては思ったりします。
そんなこんなで、それ以来、
この子とは映画で楽しむを共有しなくてもいいや。
映画を見たかったら一人で行けばいいし。
友達と行けばいいし。
という感じで、
子どもの方も、映画で観なくても
DVDを借りればいい みたいな事を言っていたので、
そうだね~なんて言って、
そんな風にして、お互いが楽しめる方法で
楽しんでおりました。
そんな感じて過ごしながら数年経ち、
冒頭のように、子どもの方から
「映画館で映画が観たい」と提案が。
私:「もう大丈夫そう??」
子ども:「うん、多分大丈夫だと思う」
私:「そっかー。分かった!!行くだけ行ってみようか」
子ども:「うん、この映画は映画館で観てみたい!!」
そして迎えた、当日。
部屋が暗くなっても、ちょっとドキドキした様子でしたが、
本編が始まるとスクリーンを見はじめ、どんどん
ストーリ―に集中していく様子が分かったので、
私もホッとして映画の世界に入っておりました。
どちらも、すぐに感動して涙を流してしまう特性があり(笑)
同じタイミングでハンカチで涙をぬぐっては
映画に見入っておりました。
最後まで映画館で映画を楽しめた子どもは
満足そうな様子でした。
この子は、この子のペースで
少しずついろんな事にチャレンジしているんだなと、
親としては、
つい、急かしてしまいそうになったり、
実際急かしてしまったりという事も多いのですが、
この子が自分のペースでチャレンジしているのなら
それはそれでいいよね。と。
思いなおす母でした(笑)
最初は少々ドキドキしてしまいましたが^^;
子どもの満足そうな顔を見ながらこちらも嬉しく
温かくなる時間を過ごせました。(^-^)
フィルム風しおり付きでした(^^♪
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