子育てから自分と向き合う④
~「そうだね」は魔法の言葉☆☆☆~
子育てだけに限りませんが、人間関係のあらゆる場面で
お互いの気持ちを共有したり対立させたり・・・・。
共有できる時はいいですが、
対立した時は、私達はどうしても「問題」としてとらえてしまいがちです。
どうして、あの人はこういう事を言ってくるの??
どうして私の気持ち分かってくれないの??
この前も同じ事言ったのに、全然分かってない!!
やっぱり、あの人とは合わないな・・・・・。etc.
私と全く同じ考え方、同じ気持ち、同じ捉え方をする人は
私以外にはいないと頭では分かっているのに、
私と違う考え方、違う気持ち、違う捉え方をする人に対して
さらに、相手がそれらをこちらにぶつけてきた時に
それを受け止められない私がいる事があります。
受け止められないというよりは、
私の場合は、「イラっ」ときてました・・・・(^^ゞ
特にそんな風に「イラっ」とくる時は、
私の中の「~~すべき」や「これが常識」や「~~ねば」という価値観を
無意識に握りしめている時でした。
自分の中の「正しい」を否定されたと感じた時といえばいいでしょうか。
そもそも、人の価値観や常識というものはそれぞれが作り上げてきたもので、
私と全く同じ人なんていないですよね。
そして、そこに、「良い」や「悪い」も無ければ
何が「正しい」、「間違い」もありません。
なので、人間関係の中で意見を対立させたり価値観の違いを話したりする事は
もっとリラックスした状態で話してもいいと思うのです。
しかし、対立させた瞬間に、その対立させたものが自分にとってとても大切なもの、
大事に握りしめていた事だったりすると、対立した相手の言葉を聞くだけで
感情がドバドバ~~っと溢れてしまって、その感情と自分が同化してしまいがちです。
冷静になれないというか・・・・(ーー;)。
それが、家族間で起こるとさらにヒートアップしてしまうのではないでしょうか。<`ヘ´>
うちの場合で話しますと、私と主人は全くと言っていいほど
価値観が違います。対立するために出会ったのかしら??というほど対立します。
そして、私も主人もどちらもその価値観を大事に握りしめていたので、
対立した上に話しあっても平行線⇒⇒⇒のまま、という事は
今まで沢山ありました。
それはそれは、小さな事から大きな事まで・・・・(^^ゞ
毎日顔を合わせている家族間でそれが起ると、本当にやっかいですよね。
悶々とする日々を過ごさなければなりません。。。。。
こんな事続けていたくないなぁ・・・。
私が折れれば丸く収まるのかなあ・・・・。
我慢すればいいのかなぁ・・・。と、
主人に合わせて自分を抑えてみる という事を試した事もありました。
しかし、そうすると我慢しているせいで
いつか爆発しそうな自分に気付いて、「これは違うな」と感じました。
かといって、自分の考え方をぶつけて相手にもそれを納得させるのは
今までと同じだし・・・・。
どうしたものかなあ・・・・・と悩んでいた時期がありました。
しばらく、そんな夫婦関係に悩んでいた時に、
子どもとのたわいもない会話の中で、
私が、自分の思う事を子どもに話しました。
話しながら、「多分、この子はこんな風には思ってないだろうなぁ・・・。
反論してくるかな?それとも、私の言いかた次第では黙ってしまうかも?」
と内心、そんな事を思いながら話していました。
私が話し終えると、子どもが一言
「そうだね。」
私・・・・・(・_・;)
私・・・・・・(・・?
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
「そうだね。」
言われた私は、とっても気持ちが穏やかになりました。
なるほど、そういう風に返してみるといいなぁ。
子どもが何気に発した一言でしたが、
それまで私は主人にそんな風に返された事もなければ
自分がそんな風に返した事もなかったように思います。
そうだよね。
一度は「そうだね。」って相手の言葉を受け止めてあげる事
全然やってこなかったなぁ・・・・。
意見が対立したなと感じた途端に、どれだけ自分の意見が正しいかを
主張していたな。相手の間違いを正そうと必死になっていたな。
それを相手も同じようにやっていたから、平行線なままだったな~~。
悶々と悩んでいた日々に、子どもの何気ない一言からヒントをもらいました。
そこからです。
とりあえず、相手が私に対して意見してきた時は
まずは相手の意見に対して「そうだね」「そんな風に思ってたんだね」などと
受け止めてみることにしました。
それが、最初は結構難しいのです・・・・(笑)
もともと意見が正反対の私達夫婦なので、相手に意見された時点で
「そうだね」の言葉が素直に出てこないくらいの
「イラっ」とした感情が瞬時にでてきます(笑)
身体もギュッとウッ(-“-)となります。
さらに、深呼吸もいります(笑)
「そ・う・だ・ね・(ーー;)」
言葉もぎこちなくなります。
それでも、初めて言えた時は、「そうだね」とは思ってなくても
少しホッとした自分がいました。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/・・・・・・!?
あ、「そうだね」って思えなくてもいいのか、
それは、相手の思いだし、必ずしも私がその思いと同じになる必要はないのか。
あ、そうだったのか、私は「そうだね」と言ったからには、
私も「そうだね」って思えるようにならないといけないと思っていたから、
そうじゃない場合に「そうだね」って言えないって思っていたんだね。
「そうだね」の一言に
どれだけ勝手な価値観や思いこみを持っていたのか
気付かされた出来事でした。
随分と時が流れて、
今でも意見の衝突は沢山ありますが、
「そうだね」を上手に使うことで
相手の意見を尊重しながら自分の意見も伝えられるように
なってきました。(^u^)
「そうだね」のおかげで、随分と言葉のコミュニケーションが
スムーズにできるようになりました。
価値観や常識や勝手な思い込みでガッチガチになっていた大人の私が
まだまだ価値観やとらわれの少ない柔軟な子どもに教えてもらった
魔法の言葉、「そうだね」のお話でした☆☆☆